音楽専攻
音楽教育のプロフェッショナルを目指して!
主に中等学校(中学校や高等学校)で、音楽科の教員として働くことのできる人材を養成することを目的とした専攻です。中等学校では、教員に教科ごとの高い専門性が要求されます。ですから、本専攻では、音楽が自分の専門分野であるという誇りをもち、音楽の高度な実践力と豊かな教育力を兼ね備えた人材に育ってくれることを願って、学生諸君の育成を行ってきています。
そのため、楽器や声楽の演奏を行ったり、音楽を鑑賞したり深く探求したりすることが大好きで、何年も努力を積み重ねてきた人、教育の現場で中等学校の生徒たちといっしょに音楽のすばらしさを分かちあうことに情熱を傾けていける人を、本専攻では求めています。募集人数は多くありませんが、音楽教育のプロフェッショナルとして活動していける能力を身につけたい人のための専攻です。
教員養成の専攻ですから、それに相応しい基礎学力も怠らず身につけ、鍛えあげた音楽力を武器に、チャレンジしてきてください。
専攻の特色
何よりも専門分野となる音楽にじっくりと取り組んでもらおうというのが、この専攻の特色です。しかし音楽と言っても、さまざまな側面があります。まず楽器や声楽の演奏技能を磨くことがあります。音楽教育のプロを目指すのですから、理論や歴史の勉強も不可欠です。ヨーロッパの音楽だけでなく、日本の伝統音楽や、さまざまな民族の音楽を理解する方法についても、学んでおきましょう。それから、教員としての実践力を身につけるため、音楽教育の理論や方法についても、しっかりと学んでいっていただきたいと考えています。そうした音楽という幅広い分野をカバーする多様な科目を、それぞれ専門として研究する教員が教えています。
カリキュラムの特色
(1)演奏実技の能力を鍛えるため、1年生前期から3年生後期まで、ピアノと声楽の授業を受けることができます。また1~2年生でオーケストラの楽器を学び(楽器を購入してもらうことがあります)、3年生でオーケストラの実習があります。
(2)音楽理論に関しては、1年生のときに、しっかり基礎固めをします。これを踏まえて、2年生以降は、ヨーロッパ音楽だけでなく、日本の伝統音楽や民族音楽の理論や歴史を学ぶ科目があります。
(3)1年生後期~4年生前期にわたり、音楽教育法を学ぶ科目があります。
(4)以上の研鑽を踏まえて、3年生と4年生で教育実習を行います。
主な授業科目
[1年次]
- 音楽理論基礎
- 和声学Ⅰ
- 西洋音楽史
- ソルフェージュⅠ・Ⅱ
- ピアノⅠ・Ⅱ
- 声楽Ⅰ・Ⅱ
- 管弦楽器Ⅰ・Ⅱ
- 音楽科教育研究A
[2年次]
- 音楽科教育研究B
- 楽式論
- 西洋音楽史詳論
- 日本東洋音楽史Ⅰ・Ⅱ
- 和声学Ⅱ
- 作曲法Ⅰ
- 指揮法
- 合唱
- ピアノⅢ・Ⅳ
- 声楽Ⅲ・Ⅳ
- 管弦楽器Ⅲ・Ⅳ
- 基礎実習
[3年次]
- 音楽科教育研究C・D
- 音楽史特殊研究A・B
- 近現代音楽論
- 作曲法Ⅱ
- マルチメディア
- ピアノ演奏法
- 声楽Ⅴ
- 声楽演奏法
- 邦楽器
- 楽曲研究
- 音楽研究論
- 編曲法
- ピアノⅤ
- オーケストラA・B
- 伴奏法
- 伝統声楽
[4年次]
- 音楽科教育研究E
- 音楽科教育ゼミ
- 音楽学ゼミ
- 演奏学ゼミ
- 卒業研究(論文・演奏)
取得できる教員免許・資格
- 中学校教諭一種免許状(音楽)
- 高等学校教諭一種免許状(音楽)
◇また、指定された単位の取得により、下記の資格を得るための条件を満たすことができます。 - 学校図書館司書教諭
- 社会教育主事補
卒業後の進路
- 中学校音楽科教員
- 高等学校音楽科教員
- 音楽教室・専門学校講師
- 大学院進学 など
教員からのメッセージ
演奏学(声楽) 原 尚志准教授
音楽を通して経験力を積み上げよう!
音楽を学び表現する上で大切なこと。それは、専門知識と演奏技術に対する探究心を常に持ち続けることですね。それと同時に4年間の大学生活で得られる様々な経験は、将来、皆さんが音楽教育者として教育現場に入った時、必ず役立つものになるでしょう。そのためにも自らの可能性を信じて、失敗を恐れることなく、何事に対しても果敢にチャレンジしていきましょう!